本日紹介するのは、僕の愛するバンドCzecho No Republicの

 

「Amazing Parade」

 

という曲です。早速MVをどうぞ!

 

画像クリックで動画再生スタート

(youtubeより引用)

 

ポップでハッピーですよね!曲もMVも。

 

「Amazing Parade」はメジャー2ndアルバム「MANTLE」に収録されています。

 

「MANTLE 」ジャケット

 

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(オフィシャルHPより引用)

 

曲名にParadeって入っていることからも伺えますがお祭り感があります。お祭りといえば、チェコには「フェスティバル」という曲がありますが(以前記事で紹介しました。詳しくはこちら→フェスティバル / Czecho No Republic)、両者の描くお祭りは僕に若干違った印象を与えます。

「フェスティバル」はどこかの国(それは日本かもしれないし、海外かもしれないし、はたまた幻想の国かもしれないけど)の地元のお祭りって感じ。

「Amazing Parade」の方は、パレードの行進があるから、もうちょっとかっちりした祝祭という感じ。でも、そんなことはおかまいなしに楽しんじゃってる的な。

これはあくまで僕のイメージですが・・・

 

でもこの曲には、解放感がありますよね!すがすがしいほどに!だからなんて言うか聴くとスカっとするんです。

 

実際、チェコのメンバーたちも、この頃は、ある種のしがらみというか葛藤にとらわれていて苦しんでいた時期でもありますから、まさにそこからの解放を意図していたのかもしれません。というのも、メジャー1stアルバム「NEVER LAND」は、新メンバー加入等の事情から既存の曲の再録が多かったので、リリース後の活動において気持ちの面やお客さんの感覚と色々とズレが生じたそうで。たとえば、「MANTLE」リリース時のインタビューではこんなことを優心さんがおっしゃっていたり。

 

──そんな武井さんはどうですか? 完成してみて。

武井 「NEVERLAND」ではインディーズ時代の曲を9曲も録り直して。それは悪い言い方をすれば、4人編成時代の、4人用に作った曲を無理やり5人で鳴らしたみたいな感じなので。一方で、今作は全部5人用に作った曲だから、そこは大きく違いますよね。この5人が機能したし、この5人でやるべきことがやっとできたっていう感じです。前作は、例えば「MUSIC」で俺とタカハシさんがスイッチボーカルをやって。それを気に入ってバンドのことを知ってくれたリスナーもいたんですけど、過去曲の9曲の中ではそういう遊びはできなかったので。「MUSIC」で知った人に「なんでもっとタカハシマイを出さないんだ」みたいな文句を言われたりとか。俺もそうするつもりなのにそれができなくて、リスナーに「詐欺じゃん」みたいに言われるのが悔しかったりして。

──詐欺ではないけどね(笑)。

武井 いや、でもAmazonのレビューとかそれに近いこと書いてあったんです。それを見てめっちゃイラッとして。昔からのファンからすると「5人だと音が多すぎじゃねえか?」みたいな言い方をする人もいたし。だから早く新しいアルバム出したいなってずっと思ってましたね。5人がしっかり機能してるアルバムを。

(音楽ナタリー「Czecho No Republic やっと鳴らせた5人の音」2014年7月 より引用)

 

それもあって、「MANTLE」リリース時はすごく嬉しそうでしたよね!やっと自分たちのスタートが切れるなんて言っていたくらいで。当時担当していた「オールナイトニッポン0」(ニッポン放送)でもメンバーがすごく楽しげに「MANTLE」についてお話されていたのを思い出します。

 

また、歌詞にも、その当時の心境が色濃く反映されていると僕は考えます。

まずは、インタビューから当時の彼らの心境をのぞいてみましょう。

 

──「NEVERLAND」のリリース以降にそういういろんな誤差が生じることは想定できなかったんですか?

武井 いやあ、当時はできてなかったですね。けっこう目まぐるしかったので。そうこうしてるうちにどんどんジレンマに陥って。「NEVERLAND」がリリースされて、そこで知った人がライブに来てくれるんですけど、俺らはもう「NEVERLAND」の次に行っていて。タイトル曲の「NEVERLAND」は新曲だからいいんだけど、録り直した9曲は卒業アルバムを見てるくらいのテンションだったんですよね。でも、ライブでは「NEVERLAND」の曲をやらなきゃいけないしがらみがあって。新曲がいっぱい溜まったからちょっとライブでやってみようと思って、今作に入ってる「Clap Your Hands」みたいなちょっと暗めなエレクトロポップをやったらシーンとなるし、ラテンっぽい曲をやってもシーンとなって。お客さんが求めてるものと自分たちがやりたいことの差が開いてきちゃったなって。

(音楽ナタリー「Czecho No Republic やっと鳴らせた5人の音」2014年7月 より引用)

 

そして、この曲では、そんな自分たちの状況を説明し、それに対する不安を表すように誰かに語りかけている部分があります。

 

「分かり始めてた うまく馴染めてないみたい

ふらり眺めても どうも居場所ないみたい」

「いつもそう 君はどう? いつもの君はどこ?

逃げ出そう 楽しげな音の方 急ごう

ねぇほら 見てごらん」

(同曲より引用)

 

お客さんに向けてとも取れるし、自問自答しているとも取れますが、いずれにしてもここには看過できない重要な想いが詰まっているように感じます。

 

でも、これで終わりではありません。途中のタカハシさんのソロで、そのしがらみや葛藤との決別を予感させます。

 

「雨が降りそうな

六月の空を

気づかないフリした

終わりは近い」

(同曲より引用)

 

ここで出てくる「六月」は、まさに「MANTLE」が発売される7月の直前を指していると僕は考えています。

そして解放へと向かいます。「MANTLE」をリリースして、この曲を発表して、新たな1歩を踏み出す。

 

「いつもそう 君はどう?

偽って 過ごしてた

もうやめよう 賑やかな音の方 急ごう

モタモタしないで」

(同曲より引用)

 

この部分は先に引用した部分と似ているようで全く異なる気持ちが込められているのかなと。それまでの姿勢を「もうやめた」と言っているように思えるんです。

 

あくまでも、僕なりの解釈ではありますが、サウンドから受けるイメージとは裏腹に、歌詞では当時のチェコの悩んできた足跡が表現されていると思います。そういう色々を踏まえると、ただのポップな曲ではないんだなと。この曲の深みを感じることができます。

 

<補足(2016.9.1 PM22:50)>

上の段落で書いたことを裏付けるようなインタビューがありました。嬉しかったので引用しておきます。

根っこの明るい性格はサウンドに繋がっていて、歌詞は後付の性格が表れているんだと気付きました。サウンドは明るいワンパクな俺、歌詞は薄汚れた俺なんですよ(笑)。

(livedoor NEWS ーチェコ、新作『MANTLE』の音楽的冒険を語る「ドラムとベースの鳴りが今までとは違う」― より引用)

 

 

ちなみに、歌詞の最後がすごくシニカルな感じがするんですけど、上手く説明できないので今回は取り上げないでおきます。

 

以上のようなことから、この曲は、「解放」というひとつのテーマを内包した重要な曲であると思う次第です。この曲が発表されて2年経った今、それがメンバーにとって、また、僕たちリスナーにとってどういう意味を持つのか、改めて考えてみる必要があるなと感じました。

 

少しだけ、音に関する話もしましょうか。

この曲は、見所がたくさんあるのですが、僕が1番おしたいのは正太郎さんのパフォーマンス!特に最初!ドラム叩いてる時もいいんですけど、

「おーお、おおおお、おおおおお」(パッ!パッ!)

「いっつあめーじんぱれーど、あめーじんぱれーど」(パッ!パッ!)

このパッ!パッ!のところでスティックを叩くパフォーマンスがめちゃくちゃ好きなんです。音源にもクラップという形で入っているので良く聴いてみてください。

しかしまぁこの曲のドラムがめちゃくちゃ好きで好きで。やってやるぜ感がビシバシ伝わるじゃないですか?

あ、あと砂川さんのギターソロも魅力的ですよね。それから、タカハシさんのソロで歌うところもすごく良くって・・・だめだ。なんかただただ好きが溢れるだけになりそうなので音の話はやっぱりここまでにします。

 

そうそう。チェコのライブでここのところトップを飾るのは、「Amazing Parade」か「ネバーランド」か「No Way」が多いですよね。

「Amazing Parade」でのスタートは、会場全体が飛び跳ねるような感じ。

「ネバーランド」でのスタートは、クラップで会場に一体感が出る感じ。

「No Way」でのスタートは、バチーーーーンとかっこよく決めて盛り上がる感じ。

どの始め方も素敵で大好きなんですが、個人的には「Amazing Parade」からのスタートがとても好きです。多分、この曲が「MANTLE」の#1なので最初の曲というイメージが強いのと単純に飛び跳ねたいという気持ちがその理由なのかなと思います。

あ、でも今月(2016年9月)からのツアーでは、おそらく「Dream Beach Sunset」から入るんじゃないかな?あーそれもかっこいいなー。考えるだけでわくわくします!楽しみだー!

 

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Amazing Parade

Amazing Parade

  • Czecho No Republic
  • Rock
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes 

 

それでは。

 

この記事は、Czecho No Republicの「Amazing Parade」(作詞・作曲:武井優心 / 編曲:Czecho No Republic)という曲のレビューです。